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ここでは、出っ歯矯正にかかる治療期間と治療の流れについて紹介します。途中で挫折しないためのポイントもまとめているので、矯正治療を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
成人における出っ歯矯正の治療期間は、大体1~2.5年程度かかるようです。
歯の移動自体に要する期間は半年~1.5年程度のようですが、最後に奥歯の咬み合わせや前歯の歯並びなどの微調整を半年~1年程度かけて行うため、トータルの矯正期間は長くて2.5年程度必要だとみておきましょう。
矯正治療を始める際には、まず相談を行います。矯正治療の相談では、医師が疑問点についてじっくり聞いてくれるので、自分に適する治療法や期間など分からないことについてしっかりと質問することが可能です。
最初の相談は無料となっている場合もあるため、矯正をするか迷っている場合は無料で相談できるクリニックを探してみましょう。
次に、レントゲンを撮り、口内における詳細な検査を行います。医師が口の状態を把握し、適切な治療方針をプランニングするために、頭部、顎関節、および歯列、歯や顔の写真、歯の模型、咬合の検査などを行い、コンピューターを用いて分析していきます。
この精密検査により、医師と細かい点をすり合わせできるため、自分が希望している治療法が自分に合うかどうかを確かめることが可能です。
診断では、医師が検査結果をもとに分析をして矯正治療の方針を具体的に決めていきます。医師の診断を聞いた後には、日常生活の予定と照らし合わせた上で、実際に矯正をスタートする時期についてなども打ち合わせていきます。
また、この時点で費用や支払いの点についても確認しておくと、スムーズに矯正治療を開始することができます。
治療方針が固まったら、実際に出っ歯矯正治療を開始していきます。矯正装置をつけた後は、1ヶ月に一度くらいの通院をし15~30分程度の時間で装置の調節などを行います。
歯の移動期間は治療方法により異なりますが、半年~1.5年程度かかります。歯の移動が完了したところで、固定式の装置を外して歯の表面を磨いていきます。
歯の移動が終了すると、歯の後戻りを防ぎ、咬み合わせの安定を図るためにリテーナーと呼ばれる装置を装着します。
保定期間中は、後戻りが起こらないようにするために、医院で定期的なメンテナンスを受けます。
リテーナーは取り外しが可能ということもあり、この期間にしっかりと患者自身でお口の中の変化について観察することも重要です。
出っ歯の矯正は長い期間が必要となる治療であるため、途中で虫歯や普段の不便さで治療期間が延びてしまうことも珍しくありません。
治療期間を延ばさないためには、丁寧に歯磨きをして虫歯を作らないようにする、保定装置を医師の指示に従い装着する、怠らずに通院するなどといった注意点を守っていくことが大切です。
長い矯正期間中は、クリニックにケアを任せたくなってしまいますが、クリニックまかせにするのではなく、自分でしっかり自分の歯や装置を管理していきましょう。
出っ歯の矯正治療は期間が長く、根気も必要です。ここで説明した出っ歯治療に必要な期間や治療の流れをしっかり理解した上で、治療にあたることが重要です。また、治療期間を延ばさないためにも通院を怠らないことはもちろん、丁寧に歯磨きをするなど自分が注意すべきことを守るのが大切なポイント。
治療期間の長い矯正治療を成功させるためにも、医師の指示を守るだけでなく自己管理をしっかり行っていきましょう。